それは5月12日、多治見のピンチャン塾から帰る車中のことでした。
話題は、富山県の焼肉ユッケ食中毒事件。
安いものはうたがってかからないとダメかもしれない。
飲食業の渡辺君と手作り料理を出す苦労をひとしきり話す。
人の良心と手間ひまかけられた料理というのは、やはり値段がかかるもの。
手作りのお料理が食べたいという話の流れの中で浮かんだ話だった。
「そうだ、岩村のレストランかわいで、トンテキを食べよう!」
岩村の料理屋さんは総じて美味しい。私は水がいいからだとふんでいる。
中でもかわいさんは、何を食べても美味しい。手作りの味。
ここのトンテキは一時期はまって、毎日食べていたくらい。
そう、良心と手間ひまの料理を味わうため、原点に帰るための昼活だったのだ!
渡辺君、小林君、そして私の3人で11時現地集合。
彼らにはトンテキを食べていただき、私は中華ソバと天丼。
中華そばも2人に食べて欲しかったんだよね。
で、中華ソバも、昔ながらの味。ダシ汁が効いて旨い。
天丼は脳天が軽く揺れるね。
天つゆと米、そしてエビちゃんとちゅるちゅる〜っと食べる。
旨いんだよなぁ〜。
大満足の後、小林君が「まだ食べれるなぁ。山田さんとこ、行こか」と一言。
「俺は御岳岩魚、食べるわ」と快諾。
2人でツーリングとなりました。(渡辺くんはここでリタイア)
単車で10分、明智町大正村浪漫亭に到着。
駐車場内のやまだやさんへ。
父ちゃんの顔を見て、いつもの御嶽岩魚を頂く。旨い。
しかし小林くんのざるそばを見ていて、私も「ざるそば〜!」というのに、ほんの5分とかかりませんでした。
「蕎麦ってカロリーないよなぁ」頼んでから心配になる私。
出てきたお蕎麦の良い香り!すごい香る!
地元阿木の10割蕎麦だそうです。父ちゃんが毎朝7時に打つ蕎麦。
これも良心と手間ひまがかかってる。
1日25枚しか作れない限定蕎麦なのでした。
「今日の蕎麦は、すごい香りが良かったよ。美味かった!」というと、
「今日のはよ、すごい水を吸うんやて。70%くらい。阿木の蕎麦粉やもんで場所によって全然違う。難しい。」
そう、阿木という土地は山あいです。平地の大規模農法で取れるそば粉ではありません。
だから畑によって蕎麦の味が全然違い、個性がありすぎるそうです。
朝、蕎麦を打ちながら水の量や打ち方の工夫しているそうです。
今日のは、香りが濃くて野性的な蕎麦だったなぁ。美味かった。
食後、ここまで来たらマルコ醸造のしょうゆソフトでしょう、とやっぱり行ってしまいました。
あいにく友人のマルコ社長は不在で、マルコママがいらっしゃいました。
「きれいなお母さんやねぇ」ぼそっとつぶやく小林君。
「マルコ君もハンサムやでなぁ。お母さん似なんやわ」と一言。
お母さんに我々の会話が聞こえたかどうかは、分かりませんがしょうゆソフトが2倍盛のビッグサイズになってました!
お母さん、ありがとう!
しょうゆソフトの味は、やはりしょうゆ。そしてキャラメルっぽい味がする。
甘すぎず、美味しい。
マルコ醸造に来ると美味しそうな漬物がたくさん!私は街の子なので、こういうもの食べ慣れてなくて珍しい。
マルコさんの漬物や味噌は、余計な合成保存料とかが入っていないそうである。
品質上、そういうのは最小限に抑えられていて、冷蔵品で絶賛発酵中の生きている味噌、漬物が多い。
これも良心と手間ひまがかかってる。
茶漬け味噌は、私がはまっているマルコ醸造のおかず味噌。
これは明智の郷土料理らしい。そこにヤマゴボウをいれているのはマルコさんの工夫。
この美味しさを東京の妹夫婦にも共有したく、茶漬け味噌ほか、いろいろ買って発送を頼みました。
明日、驚くぞ〜。
そのプレゼントの中に何故か小林君も1品いれてくれた。彼は妹の同級生なのでした。
「ここまで来たら、山岡のおばあちゃん市やらぁ」とリーダーシップを取る小林君。
単車で15分ほどで行っちゃいました。
新緑が明るく、風が爽やかで気持ちいい!
さて道の駅山岡おばあちゃん市は、大きな水車があります。
いい所です。駐車場にバイクを入れた途端、大音量で聞こえてくる歌。なんだ?!
シンガーソングライター、旁月今日人(ほうづき きょうと)君が演奏していました。
大音量で小里川ダム全体に声が届くような感じ。
目の前にバイクを置いて、演奏を聞き入る。
演奏が終わるのを待って、思い切って声をかけさせていただきました。
「ほうづきさんって、私、どっかで繋がってますよ。ツイッターかフェイスブックで観た気がする」
そんな会話をしながら、いろいろ教えてもらいました。
この路上ライブをもう14年もされてるそう。もう応援のつもりでベストCD2枚お買い上げ。
最近は齢40を越え、人生についての共感力が上がってるんだろうなぁ。
人と同じでないといけないという価値観。
効率とかスピードが重視され、何かに追われているようなあせり。
儲かる、儲からないで見てしまうフィルター。
そういったいろんなノイズを感じながら人生、迷うこともある。
自分の生きてきた人生が宝物と思うとやはり、他人の人生も愛おしくなる。
ほうづき君の歌を聞きながら思いひたってしまいました。
思いがけず、良心と手間ひまのかかった人と歌に会いました。
小林君も実はミュージシャンなので、ギターをひかせてもらったり、音楽談義に花が咲きます。
リクエストで美空ひばりの「愛燦燦」をうたってもらいました。
ほうづき君に俺のテーマ曲を作ってもらおうぜ、といろいろ話し合う。
「もう時代はテーマ曲でしょう。なんかさ、自分のテーマ曲を作って、それを流しながらyoutube営業とかプレゼンとかどう?」
「あ、そうや、小林君もミュージシャンやで作れよ。インストゥルメンタルでさ。俺、クィーンみたいのがいい」
取りあえず、youtube営業のみんなのテーマ曲を創ることで小林君と合意に達する。まずは私のテーマ曲から。
そんなこんなでほうづき君との別れを惜しみつつ、道の駅繋がりでらっせいみさとへ。
らっせいみさとと言えば、また蕎麦なんだなぁ。
フェイスブックでマルコ醸造奥さんに、「今日はグルメツーリングなんですか?」とツッコミを入れられながらもまた蕎麦を食べることに。
なんで今日はこういう日になったのか、まったくもって不思議な一日でした。
自分の心に栄養をあげた一日だったなぁ。
なんでかなぁ。ほんと不思議な一日でした。













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